ウィーン・フィルとフィルハーモニア管の間、２００２年頃のライブ録音です。バイエルン放送響との演奏です。１回目と３回目の演奏はテンポも相まってキレイなマーラーの印象だと思いました。が、この全集は録音のせいかも知れませんがドッシリした「重戦車」のように思いました。勿論テンポはスローで、特に７番・８番・９番はとんでもなく遅いです。「そこまでするかぁ？」って感じ！８番の第１部なんか３０分弱ですもん(笑)。 全集は普通初っ端は１番が収録されていますが、何も見ずに聴き始めたらイキナリ『大地の歌』が鳴り出してビックリ！この人の『大地の歌』は嫌いじゃあないですよ。全然テンポは普通ですし、よく各楽器を鳴らしてるように思います。ホルンとティンパニ、バス・ドラムもキレイに収録されているので迫力満点です。 残念なのは８番が編集が下手で第２部の途中で音が途切れてます。拍手も不自然。残念です。 どうぞマゼールの隠れ遺産を是非是非お聴きください。 一度聴いただけのコレクターズ・アイテムですが、神経質な方はご遠慮ください。