本機RFT TV814は東独のNEVEと呼ばれたRFZにより設計された、ゲルマニウムトランジスタ増幅による大変優れた音色を持つラインプリです。German vintage moduleさんによれば810同様、RFZ系アンプの真打ち登場とまで絶賛される名機だといわれています。本機も全てのケミコンはリキャップ済み。貴重なソ連製ゲルマニウムトランジスタは、当時のデッドストックを多数保守部品として確保してあり、本機に付帯します。

ただ、入力トランス、出力トランスのみ取り外し、API-2520によりドライブするマイクプリ自作の為に取り外し流用致しましたので付いておりません。もし、技術に自信のある方なら簡単に LUNDAHL やTRIADのトランスをビルトインする、若くはRFZ V742c等の同一トランス内蔵機からの移植も充分想定されるかと思われます。

因みに音色はまさに麻薬的で、これならではの音がします。マイクプリの王様 TAB V76m(s)と聴き比べても別の良さがあり、個人的に両者捨てがたかったものです。どちら様か活かしてくださる方に委ねます。